単身赴任の週末は暇だ。
月に1~2回は京都の我が家に帰るのだが、それ以外の週末は仕事がなければやらなければならないのは家事のみ。
この週末は前日そんなに遅くまで飲んでいたわけではないのだが、昼前に起き出して朝飯代わりにインスタントのスープ。ひとしきり掃除、洗濯をしてパスタを作って遅めのランチを摂る。
仕事をする気にならなかったのでやる事がないなと思ったのだが、これから仕事を始める雑貨チェーンの店舗の下見に行こうと思い立つ。結局仕事。
池袋まで出てその雑貨チェーンまで行き、MoMAショップに行きたかったのを思い出して副都心線で明治神宮前に行く。
MoMAショップは期待していたのだけれど、他の雑貨屋でも今時買える物がほとんどでそんなに面白くない。本当は以前会社のメンバーにお土産でもらったマグネットのブックマークが追加で欲しかったのだけど、MoMAオリジナルのお土産系は都度企画が変わっていくのか置いていなかった。
ランチが軽かったせいか、空腹を感じたのだけど家に帰って夕食を作る気にならず、友人に晩ご飯どう?とメールを送ってみる。
昨日も会社を休んで体調が悪いのだと、食事のパートナーを確保できず。
他に探すのもまあいいかと、そうそう以前から行きたかった渋谷のBarに行こうと思い立つ。多分、メモしていたであろうGoogle NotebookにiPhoneでアクセスすると渋谷の外れらしい。
Barの前にはとりあえず何か食べないとということで一人で食事できるところを探しつつ渋谷方面に散歩。とりあえず渋谷まで来たのはいいけれど人の多さに辟易しながら一人で食事できそうなところを探せどなく、Bubnkamuraまでふらふらと来てしまって目についた長崎チャンポンのお店に入ることにする。
長崎チャンポンができるのを待つ間、iPhoneで調べてみると目的のBar、Le Zinc(ル・ザンク)には勘で歩いてきた割には近づいているようだ。ここから徒歩5分くらいだろうか。
食事を済ませてラブホや飲食店や住宅が入り混じったエリアを抜けると若干寂しげな住宅街。
本当にこんなところにBarがあるんだろうかと道の両側を探すけれどそれらしき店は見当たらない。
2回くらいこの辺りだろうというところを往復した後、該当するビル名を発見。しかし、Bar入り口らしきドアには店名も書いていない。
恐る恐るドアを押し開けると5mくらいの薄暗いエントランスが見える。普通の人なら怖じ気づくかもしれないが、この手のアプローチには慣れているのでスタスタと歩いてみる。
と、カウンターの中のバーテンダーと目が合い、見られたこととどうやってホールにたどり着くんだと一瞬怯みかけるが、気を取り直してホールにたどり着き案内された一番奥のバースツールに腰をかける。
年配の団体らしき男女4人組、しかも常連っぽい。店の雰囲気は隙が無く、バーテンダーも取っつきにくい感じでアウェー感がひしひしと押し寄せる中一杯だけ飲んで帰ろうかと思いつつ、この店だとビールも失礼な気がしてとりあえず一杯目はジントニックを頼む。
バーテンダーさんは特にしゃべりかける素振りもないので、2杯目飲むか迷っているところで4人の内二人が席を立つ。
ん?団体じゃ無かったのかと思って4人端に寄せられて座っているのを見ると、次のゲストが来るのを見越して端に寄せたのだと、結構わがままなサービスをする店なのだと思う。
そう思うと試してみたくなって丁度オーダーを取りに来たバーテンダーさんにギムレットを頼む。氷が入った状態のシェーカーにビルドしていくのを見ているとシロップが少し入り過ぎたかなと思いつつ、素直な客じゃない自分も認めつつ、ハード気味だがハードシェイクまでいかないきれいなシェイクを見て少し安心。
ソーサー型のカクテルグラスにシェーカーの中の丸まった氷を一つ浮かべるスタイルは彼のこだわりなんだろうなと思って飲むとやはり好みよりはほんの少し甘めに仕上がっている。けど美味しい。
2杯目は逆にバーテンダーの彼もこちらを試したのか、初めてでした?と声を掛けられる。そんなきっかけで会話が始まり、身の上を話していると京都というキーワードに残り2人のゲストの内男性がその会話に食いついてくる。
東京にいると京都出身だというだけで結構な確率で食いついてくるのだが、何席か挟んで会話しているとそのゲストの方が京都に詳しいじゃないですか。
バーテンダーさんも交えて京都のBarの話をしているとこの店に少しなじんだ感じがする。
3杯目は珍しくTaliskerのオンザロック。初めての店だと見えるところにあって大体の値段のわかる酒を頼む。もうカクテルを頼む必要もないや。
京都の話題はまだ続いていたが、私以外の2人のゲストはもう帰るようだ。なかなか楽しい会話でした。
そして他にゲストがいない状態に。渋谷のしかも土曜日にこんなに暇で大丈夫なんだろうかと思いつつ、東京でも私はBarをノーゲストにしてしまうという貧乏神ぶりを思う存分発揮しているのだと、そういえば先週も確か他にゲストがいなくなったぞと自分の能力が恐ろしくなる。
私以外ゲストがいないお店で4杯目は最後のつもりでLaphroaigのソーダ割りを頼む。本当はPernodが飲みたいなと思ったんだけど帰りは電車だと思って、Pernodの臭いは他の人に迷惑でしょ。
さてさて、結論を書くと久しぶりに出会った「凛とした」Barです。老舗のBarの敷居が高い感じではなく、店主のスタイルが店中に行き渡り醸し出す雰囲気はもちろん、ドリンクをサーブする姿もこだわりを感じさせる素敵なBar。これほどBar然としたお店にはなかなか巡り会えないかもしれません。
また行きたいけれど、渋谷のはずれはやはり遠い。
Le Zinc(ル・ザンク)→食べログ
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